深夜に目が覚めると、先に手がスマホへ伸びる。眠れない理由を考える前に、また同じ掲示板を開いている。女性物の服を着せられる想像だけで閉じていた頃より、最近は少し違う。責められる側の姿が自然に浮かぶ。だが朝になると、そんなことは忘れた顔で過ごしている。年齢のせいにして諦める日もある。それでも夜になると戻ってくる。投稿を読むたび、自分だけが遅れているような感覚が残る。豊橋日中という控えめな文字を見つけた時も、特別な期待はなかった。むしろ静かすぎて気になった。何をしてくれるかではなく、どこまで見抜かれているかが先に気になる。想像だけで終えるつもりだった男ほど、送る文が短くなる。何を書けばいいかわからず、挨拶だけ打って消す。その沈黙を、向こうは急かさず見ている。