女の子が好き、ただそれだけで生きてきたつもりだろう。
でも、スカートの奥から“それ”を覗かせた姿を目にした瞬間、何かが静かに壊れる──豊橋の昼間だけ、静寂の一室で、私はあなたの輪郭を確かめながら、逃げ場のない秩序を刻みつける。
身につけた布、身じろぎの一瞬、抑えきれない吐息。
好奇心のつもりで身を委ねても、寸止めされ、さらされ、姿勢も心もさらされれば、やがてその口からこぼれ落ちる一言がある──「もっと」。
それこそが、あなた自身が長いあいだ隠してきたもの、封じてきたものの声。
名前も、年齢も、意味などない。
ただその肌が、意志が、私の命令で輪郭を塗り替えられていくだけ。
逃げたいのではない、逃げたくないのだと、身も心も震えながら知ることとなる。
豊橋の昼だけの密室で、私はあなたの奥へ、確実に侵入していく。
抵抗できない、抗えない、そうでいて心のどこかで求めてきたその瞬間へ──その先で、あなたの中のほんとうの姿が、ゆっくりと、私の手の中で覚醒してゆくのだ。