閉じようとして指が止まる。もう何度目か分からない。
検索して、読んで、少し想像して、やっぱり違うと画面を消す。
その繰り返しだけは慣れている。
男に触れられる側を考えてしまう自分を否定しながら、それでも掲示板だけは見続けている。
経験がない年齢になって、今さら何をしているんだと思うほど視線は戻る。
入力欄に数文字だけ打って消す。呼吸だけ深くなる。
強く引っ張られたいわけじゃない。
ただ、誰にも言えずに残った感覚を見抜かれる瞬間を想像してしまう。
豊橋日中。昼の明るさの中で、まだ迷ったまま来る人もいる。
無理に踏み込ませることはしない。
ただ、逃げ続けている人間の沈黙には慣れている。
そのまま閉じれば、また同じ夜になる。
やり取りだけ置いていっても止めない。