豊橋の昼、静寂の檻で、あなたの肌が、意識が、何もまとわずさらされる。
身につけた布も、震えも、逃げ場もない。ただ肉と肉、吐息と吐息、寸止めと解放だけが、どす黒い淫猥となってからみついてゆく。
好奇心から始まったものが、やがて喉から漏れ出る呟きとなる──「もっと」。その瞬間、あなた自身の中で蠢いてきた獣が、暴かれ、解き放たれる。
名前も、年齢も、意味もない。ただその瞬間だけ、身も心も私のものとなり、恐怖と陶酔の狭間で引き裂かれていくだけ。
豊橋の小さな密室で、あなたの肉体も魂も、余すところなく呑み干されてゆく。
逃げたくても、逃げたくない。
もがきながら、奥から込み上げる獣の叫びが、やがて悦びとなり、あなた自身を再び生まれ直させる──そうして、もう元へは戻れない。